西洋占星術の真髄

西洋占星術の真髄

〜各感受点の意味と影響度・知っていると役立つ西洋占星術の実用知識〜

西洋占星術では、太陽をはじめとするさまざまな星がどの星座に入っているかが
重要なファクターのひとつとなります。

中でも太陽(Sun)の入っている星座はその人の精神を支配し、基本的な性格を表わすので、
一番重要視します。
雑誌などで、よく「牡羊座の運勢」などと掲載されているのは、
太陽が牡羊座にある人のことを指しています。

月(Moon)は、その人の感情と気分を支配し気質を表わします。
家庭生活や対人関係、人生の諸問題に対する心理的な反応にも影響を与えます。

水星(Mercury)は、その人の知性を表わし、思考力・知覚力・学習能力・コミュニケーションなど
一切の精神的能力に影響します。

金星(Venus)は、その人の愛の傾向を表わし、美的感覚や芸術的才能、喜びや楽しみに影響します。
さらに男性にとっては、好みの女性のタイプも表わしているので、その男性の金星の星座を調べれば、
彼(意中の男性)は、貴女のことが好みのタイプかが判ります!
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火星(Mars)は、その人のセックスや闘争心の傾向を表わし、勇気・闘志・活動力・
肉体的エネルギーなどに影響します。
さらに女性にとっては、好みの男性のタイプも表わしているので、その女性の火星の星座を調べれば、
彼女(意中の女性)は、貴殿のことが好みのタイプかが判ります!
彼女が好む男性のタイプと惹かれてしまう相手は?⇒ここをクリック

木星(Jupiter)は、最大の吉星で、その人に与えられる幸運や成功・発展・拡大などに影響します。

土星(Suturn)は、その人を制限するものや忍耐・努力を要する事柄や、
困難・束縛・不運などに関係します。

その他、天王星(飛躍・改革・独創性に関係)、海王星(夢想・直感・理想主義などに関係)、
冥王星(不可抗力・絶対権力・強制的変化などに関係)も影響を与えています。

惑星ではありませんが、上昇宮(アセンダント)は、その人の外見的イメージや容貌、
行動パターンに影響を与えます。

特に、太陽の星座と月の星座と上昇宮の3つで、
そのひとの性格の90%くらいを作っています。


また、占星術では惑星と惑星の角度(アスペクト)を大変重要視します。
それは、惑星は他の惑星とある一定の角度(何種類もあります)を持つことによって
はじめてその特徴を引き出され、ひとりひとりにはっきりとした運命的効果を現すからです。

従って、ある惑星が他の惑星とどのような角度にあるかを調べることは、
非常に重要です。


上記で上昇星座と月の星座と太陽の星座で、性格の90%くらいがつくられると
申し上げましたが、もう少し詳しく掘り下げてみます。

上昇星座…あなたが生まれた時刻に東の地平線に位置していた星座のことで、
4分で約1度づつ移動します。つまり、約2時間で一つの星座を通り過ぎることになります。
あなたの行動や、生き方を表わします。

他人が受ける印象に影響を与え、あなたに関心を寄せてくれる異性がわかります。


月の星座…あなたが他人と向かい合ったときの、無意識に応対する態度を示し、
その人の外見のムードを作っているので、俗に言う、他人が受ける「一見の印象」は月の星座です。
約2.5日で一つの星座を通過します。

つまり、月の星座を知ることで、あなたに興味を持ってくれる異性がわかります。

そして、自分に似合うファッションがわかります。

また、男性にとっては妻となる人の性格
(外見ではなく、また、その星座の人と一緒になるという意味ではない)も示します。


太陽の星座…心の中の、意志・希望・目的・人生観・内的性格などを表わします。
テレビや雑誌などで取り上げられる機会が多いのは、太陽星座が内面の性格や価値観を
表わしており、年によって、各星座を通過する時期に大きな差がなく、誰でもすぐに、
自分の星座が導き出せるためです。

父親を象徴し、女性にとっては夫となる人の性格
(外見ではなく、また、その星座の人と一緒になるという意味ではない)も示します。

[上昇星座・月・太陽星座の考え方]

上昇星座
月の星座
太陽の星座
性格の
30〜40%
20〜30%
20〜30%
あなたの
歩く姿
(印象・行動の特徴)
外観の服装・静止した姿
(印象・気質・感情・気分)
心の中
(人生の願望・目的・価値観・精神)
車に
たとえるなら
走る様子
外観・ボディ
エンジン

何となくおぼろげながらも、イメージを掴んでいただけたでしょうか。

同じ星座でも性格が異なるのは、もっと言わせてもらうなら、
同じ日に生まれてもタイプが異なるのは、動きの速い上昇星座と月が異なるからです。
しかも各ハウス(室)に入っている天体(感受点)が異なり、さらに1人1人が、
異なる座相(アスペクト)を持っているからです。





12星座の区分について

各星座の説明の中に、○区分は○○宮と言った表示が出てきますが、
まず、その特徴や傾向について解説をしますので、その内容も加味しながら見ていただければ、
より具体的に特徴や傾向がつかめます。

また、自分の星座だけでなく、他の星座も見ていただければ、参考になったり、
何かのお役に立てると思います。

<2区分(ポラリィティ)性別による分類>
男性宮
…積極的・行動的・外交的(自分の考えや意志をはっきり外部に示そうとします。自己表現を優先する)
が該当します。 女性宮…消極的・内向的・従順(自分の考えや意志をストレートに出すことにためらいがあり、受け身の対応。周囲と協調することを大切にする)
が該当します。
男性星座に天体が多ければ多いほど、能動的に物事に関わっていくでしょうし、女性星座に天体が多ければ多いほど、何かに反応することで自分を表現する傾向が強まります。

<3区分(クオリティ)運動状態による分類>
行動するときの特徴、何を大切にするかの違いによる区分け 活動宮
…創造性・活動的・決断力・自己顕示欲(自主性に富み、新しい工夫や考案を好み、
決定が早く進退ともに迅速。欠点は軽挙妄動しやすいところ)
が該当します。
不動宮…保守性・沈着・反抗的(忍耐強く、一定の方針や目的を変えずに信念を堅持しようし、
物事の安定を尊びます。欠点は頑固なところ)

柔軟宮…破壊性・神経質・受動的(器用で多芸多才、適応力と融通性に富んでいます。
欠点は周囲の事情によって目的や方針を変えたり、性格が弱く迷いやすいところ)

<4区分(エレメント)4大元素による分類>
判断するときの価値観・基準の違いによる区分け 火の宮
…独立心・意志強固・短気(情熱的で、人生に対し旺盛な欲望と向上心を持ち、
理想に向かって自分を燃焼させていきます。
欠点は熱狂的になりやすいことと、思慮分別を欠きがちなところ)

地の宮…物的・現実的・着実・慎重・忍耐(実利的な性質と実際的な能力を持ち、
用心深く堅実で、努力を重ねて収穫を手に入れます。
欠点は視野が狭いことと、抽象的な事柄を理解しにくいところ)

風の宮…知的・美意識・社交的・知識欲(穏健・理性的で、知的研究心に富み、
物事にこだわらず、話好きで議論が巧みです。
欠点は理屈をもてあそぶ傾向があることと、深い情緒に欠けているところ)

水の宮…情的・内省的・感情的(感覚的・直感的で、情緒豊かで感受性に富み、
心理的表現力があります。秘密好きで、自分の本心を隠したがります。
欠点は意志が弱いことと、感情に飲み込まれ、自分を見失いやすいところ)